2020年年頭所感笹本克

あけましておめでとうございます。

旧年中は当協会へのご高配を賜り誠にありがとうございました。
本年も健全で活気あるEC業界の発展に向けてより一層皆様にとって有益となる活動を行っていきたいと思います。相変わらぬご支援の程　宜しくお願いもうしあげます。

　本年は多様性への対応と“共感”というテーマがECにもより一層求められる年になるのではないでしょうか。

オリンピックパラリンピックを迎え、日本語を充分には解さないお客様がたくさん来日されるとともにハンディーキャップがあっても様々な活躍をされる方々を目にする機会なども増えるかと思います。今まで見過ごしてきた多様性への取り組みも、より一層その必要性を感じることとなりそうです。多様性の小さな一例としてはマイナンバーカードの再テコ入れを含む既に各種雑多となってしまった電子決済関連の対応などもありますし、多言語/多通貨/ハラルへの対応なども挙げられるかと思います。
“多様性“については、今まではデジタルデバイドというカテゴリーに分けてしまい、最初からユーザー対象としていなかった潜在顧客層への対応も視野に入れる必要が出てくるのではないでしょうか。例えば４人に一人が高齢者の時代となり運転免許返上や買い物難民など重いものやかさばるものでなくとも“宅配”のニーズはますます増えていく一方で、今までECプレイヤー側の取り組みが充分であったとは言い難いと思います。
このような「分かってはいたけど」「着手できなかったテーマ」への“改めての気づき”が“共感“や体験というキーワードと、採算とビジネスというテーマを程よくなじませることになるのでしょう。
次々と登場する“新しい事柄”の情報の海のなかでも迷わずに方向性を示せる羅針盤として、的確な状況判断を以って皆さまのお役に立てる立場でありつづけるべく本年も私共一同精進させて頂く所存です。

最後になりますが本年の皆さまのご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。