ネットショップの教科書88 検索スタイルは変われどタイトルは不変! 「魅せられる売れるタイトル」
前号では、これからの新しい時代のインターネット検索についてお話ししました。パソコンのみならずスマートフォンやインターネット接続可能な家電、そして音声アシスタント機能の付いた各種デバイスで広く行われる時代に入り、GoogleやYahoo!など大型検索エンジンからスマートフォンでSNSの検索機能を利用した検索へと徐々に移っていきます。
インスタグラム検索機能は、インスタグラム内のアカウント名、ハッシュタグやスポット情報を検索することができる機能で、 インスタグラムの画面下の「検索アイコン」をタップすることで、検索画面を表示することができます。
こういったSNS機能の付いたFacebook 、Line 、Twitter などSNS検索が、お出かけの時も必ず身について持ち歩きスマートフォンを利用する世代の人たちに指示され利用されるわけですが、これらSNS検索で表示される「タイトル」は、SNSでのアカウント名、ページ名、グループ名であり、ブログやECサイトの詳細ページ(商品名やページtitle)のタイトルではありません。
ECサイト、TVなどで人気の千葉県香取市の水郷のとりやさん、「水郷のとりやさん」で検索すると、独自ドメインの本店サイトが、瞬時に表示されます。
1,040,000サイト検索される中、第1位(トップ表示)の水郷のとりやさん
当ページのソースをみると、
<Title>以下に 鶏肉専門店[水郷のとりやさん]鶏肉お取り寄せ通販
<description>以下に
1921年創業の老舗鶏肉専門店!新鮮朝引きの鶏肉「水郷どり」を職人が手ばらしし全国に販売!テレビや雑誌でも紹介されている人気の手羽先餃子・焼き鳥・自家製レバーパテなど加工品も種類も豊富にお取り寄せ可能。産地直送の国産鶏肉を通販で!
Google検索表示と一致しており、標準的で素晴らしい状態です。
当サイトのようにトレンド、ブランド力の高いサイトでは、タイトルについて何ら手をかける必要はりません。しかし、多くのECサイトは競合サイトとの戦いを余儀なくされております。
ECサイトの場合、タイトルは
・店名としてのタイトル
・商品名、イベント、キャンペーンとしてのタイトル
・記事としてのタイトル
・ブログ記事としてのタイトル
・SNSなど公式アカウントとしてのタイトル
それぞれ異なるものですが、いずれもわかりやすく、興味深く、覗きたくなるものでなければなりません。もちろん、それ以前にECサイトを見つけてもらえるよう検索対策も効果的に施してなければなりません。
前回号でお話しました、今般はスマートフォンで探される方が多く、スマートフォンで検索というと、自ずと検索キーワードの入力スタイルもパソコンとは違ってきます。ホームページなどECサイトで作り上げたコンテンツのページを検索キーワードという「書かれた文章中のテキスト」から探す、スマートフォンを多く利用する世代の入力スタイルや音声入力機能を利用して探すに変化していきます。
音声入力機能は、今や音声入力機能はスマートフォンにとって、なくてはならない機能のひとつです。音声入力機能はどんどん進化しており、デバイスの機能の進化だけでなく、若い世代を中心に検索が、「パソコンからスマートフォンで」「GoogleからSNSへ」「単語から口語調検索へ」という具合に検索のスタイルは急速に変化しています。そのような中で〔タイトル〕との融合は厳しいものがありますが、諦めず知恵を絞って工夫したいものです。
ECサイトの店名タイトルにしても、商品名タイトルにしても、そしてブログなど記事タイトルにしても、その重要性はおわかりと思います。
センスがよく引きつけられる。
興味深く人目をひく、つい覗いてみたくなる。
気楽に読みやすそうだ!などなど・・・
こんなタイトルの付け方は、これです。
・商品を想像できる関連性のあるタイトルにする。
・定形スタイルのタイトルで統一する。
・ユーザーサイドに立った検索キーワードを入れる。
・タイトル文字数を 30~40文字にする。
・最新情報のタイトルに更新する。
ECでものを売る側と買う側、言い換えてみると「売りたい商品を並べる側と欲しい商品を探す側」、そして「検索して欲しいとサイトを作る側と検索する側」。
この両者は「タイトル」というプラットフォームで繋がっているのです。
検索のスタイルは大きく変化し、これからも変化は続くものと思います。
しかし「タイトル」の位置付けは、そう大きくは変わらないものと思います。
JECCICA特別講師 松橋 正一
EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。