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ネットショップの教科書80 リフレッシュでストレス軽減 「コロナ禍だから精神面のメンテナンス」

前号ではコロナ禍での国内のEC事業者売上拡大など経済的なプラスの影響と、マイナスの影響を受け事業の継続に苦戦されている事業者への支援方法を紹介しました。今回は、新型コロナウイルス感染拡大予防のため様々な自粛生活、業務のやり方の変化などで影響を受ける精神的ストレスについて注目してみます。

新型コロナウイルスに関連してストレスを感じましたか?

上のグラフは、筑波大学医学医療系が、新型コロナウイルス感染症に関わるメンタルヘルスの研究に関する説明に同意し、調査に参加された全国に居住する10代から60代以上にかけての男女7,309人を対象に2020年8月10日までに集計した「新型コロナウイルス感染症に関わるメンタルヘルスに関するアンケート調査」の結果を参照したものです。

新型コロナウイルスに関連したストレスの程度は、「とても感じた」38.3%、「少し感じた」41.8%を合わせると約8割がストレスを感じている。多くの方が新型コロナウイルス感染に伴いストレスを抱えていることが分かります。実際のストレス経験として、「自分や家族に感染の危険があった」ことを挙げる方が多い他、「自粛に伴い仕事や学校に影響を受けた」方も多くいたようです。一方、自粛に伴い時間ができることで「自分の生活を見直すことができた」「ゆっくり休むことができた」といったポジティブな影響を示している方も多いとのことです。

様々な新型コロナウイルスの影響がありますが、
マイナスの影響とプラスの影響を列記してみますと、

<マイナスの影響>
・自分や家族に感染の危険があった。
・自粛で経済的に厳しくなった。
・自粛で職を失った。
・自粛で健康に悪影響を受けた。
・自粛で仕事や学校に支障が生じた。
・感染の危険でいじめにあった。
・感染で自分や家族が差別された。
・楽しいイベントに参加できなくなった。
・スポーツに参加や観戦ができなくなった。
・遠距離交際の恋人に会えなくなった。
・帰省ができなくなった。
・国内旅行が出来なくなった。
・海外旅行が出来なくなった。
・映画鑑賞が出来なくなった。
・観劇が出来なくなった。
・習い事が出来なくなった。
・ライブコンサートが出来なくなった。
・ライブコンサートに行けなくなった。
・友人仲間と飲み会が出来なくなった。
・趣味のボーリングや麻雀が出来なくなった。
・仲間とカラオケができなくなった。

<プラスの影響>
・自粛で家族といる時間が増え関係がよくなった。
・自粛でゆっくり休むことができた。
・オンラインで仕事ができ通勤が不要になった。
・テレワークで好きな時に仕事が出来るようになった。

そして、新型コロナウイルス感染予防対策で私たちがとった行動や行政の政策は、

<感染拡大の予防対策としてとった行動>
・マスクを着用する
・手洗いをする
・外出を控える
・うがいをする
・換気をする
・毎日体温を測る
・一斉休校
・在宅勤務
・テレワーク

(女性特有のものに多い)
・掃除をこまめにする
・人の手肌が触れていそうなところは拭く、除菌する
・まとめ買いする
・栄養バランスのよい食事をとる
・電車やバスのつり革や、手すりなどは直接触らないようにする

感染予防対策で私たちがとった行動や行政の政策により、以下のようなストレスを感じるようになりました。

「学校に行って友達と会えない、おしゃべりができない」
「部活動が出来ない、大会に出場できない」
「進学の準備が出来ない」
「仲間と宴会、呑み会に行けない」
「ライブ、コンサートに行けない」
「仲間とカラオケに行けない」
「職場の仲間と会えない」
「郷里に帰れない」
「遠距離交際の恋人に会えない」
「旅行が出来ない」
「売上低下でお店が維持できない」

などなど、ストレスは高まり、自らコントロール出来ない危険なレベルに達する場合があります。

ストレスは、マイナスの影響の場合のみではありません。好調に売上を伸ばしているEC事業者においても、リモートワークなど在宅勤務などで、規則正しい業務の時間割り振りが出来ない、十分な睡眠がとれないなどで大きなストレスを感じる場合があります。

新型コロナウイルス感染拡大の予防対策による「ストレス増加の試練」は、「興味への分断」であり、興味を持てることや趣味など熱中することで「興味への分断」を防げるものと思います。

様々な自粛をしている中で有効な生活上の対処法としては、
・十分な睡眠
・規則正しい生活リズムの維持
・自宅でできる活動を楽しむ
・犬など動物を飼い始める
・植物を育てる
・何かを世話する
・ユーモアを大切にする
・意識的に笑う
・自分と向き合う
・この機会にやりたかったことを学ぶ

ストレスが高まる中で有効なリフレッシュ方法は、
・テレビ番組の視聴
・掃除、家の片づけ、家の手入れ
・料理、お菓子作り、ケーキ作り
・自宅で体操、トレーニングする
・家族との会話、やりとり
・ビデオ通話などで直接会話をする
・動画配信サイトの視聴
・ゲームをプレイする
・音楽を聴く、楽器を演奏する、歌を歌う
・デスク、サイドテーブルなどDIY
・プログラミング制作や学習

筆者は、こんなことにのめり込んでいます。

コロナ禍に入り、以前にまして外出が減り、家にこもる時間が多くなりました。時折、時間を忘れる程に夢中になってこんなものを制作しています。

アクリル板カードホルダー
還暦を迎えた友人に記念のスクーバーダイバー認定カードを発行し、それを1.5mmのアクリル板で挟むカードホルダーを制作。

サイドテーブル
デスクサイドとして配置する場所にあわせてカスタムサイズで制作。

モニターターン台座
作業デスクとして、32インチ、27インチモニタ、Windows 10マシン、Mac mini、MacBook Pro×2台を操作できるようカスタマイズ。

コロナ禍で、その影響を受け飲食店やホテル旅館など厳しい経営状況を強いられている中、好調に売上を伸ばしているEC事業者も多いと思います。事業が好調でも思わぬストレスという負荷で心身に負担がかかっていることがあるかもしれません。好機と油断することなく健康に留意しEC事業に励んでください。

JECCICA客員講師

JECCICA特別講師 松橋 正一

EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。


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