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ネットショップの教科書104 早々に取り組むべき楽天SKUプロジェクト移行準備

2023年4月から商品管理データのスタイルが、「SKU」になるという。 商品データのほとんどは、楽天市場のシステムが、新システムに自動変換されるようですが、出品者もそれなりの準備対応が必要です。

そもそも、SKU商品管理とは何でしょうか?

SKUとは
SKUは、Stock Keeping Unitの略で、在庫単位での商品管理を意味します。 現在の楽天市場は、必ずしも商品 と在庫数 が一対ではありません。 例えば、 カラーやサイズ など 商品に バリエーションがある場合、個々の バリエーション毎の 在庫数 は 商品ページ毎に管理されておらず 、 それに比べて 一商品 一ページに集約されているAmazonでは、 商品、商品ページ 、在庫数と、「商品単位で在庫がわかる」商品管理になっています。

データのファイル構造で示すと、以下のような感じです。

このように、現状の楽天市場の商品は、商品と在庫数が1体1となっておりません。

そして、Amazonでは

商品のバリエーションが、バリエーション毎に商品より展開されており、商品と在庫数が一対になっています。

言い換えるとSKU項目は、在庫数を決定づけるためユニークである必要があります。

なぜSKU商品管理?
2023年4月に楽天市場は、なぜSKUによる商品管理に乗り出すのでしょうか?

それは、「楽天市場を利用する利用者が、商品を探す時に感じる不便さと、検索精度の悪さがあげられ、その要因は、商品ページや商品に商品仕様やバリエーションが同居しているためと考えられています。」

それらを改善すべく、楽天SKUプロジェクトが始動したわけですが、この商品管理システムの切り替えには楽天市場システムによる自動変換の他、出品者が行うべき作業があります。

どのような変更作業?
現在の「商品ページ」と記載の項目は商品ページ単位での情報登録となり、その他、「SKU」と記載の項目が必要になります。

「SKUページ」は商品ページ内各SKU単位での情報登録となります。

現在のitem.csvと同等の約60項目あり、一部なくなる項目、新規に加わる項目があります。

現在の登録単位「商品ページ」と記載の部分は、移行時自動で記載されます。

各出店者が取り扱う全商品の60項目近くの「SKUページ」を編集するわけで、たいへんな量の人工になります。掲載必須項目をまとめてみました。

必須項目(一部、掲載した方がいい任意項目)

出品者が「SKUページ」に記入し易い支援ツールをRMS内に配置してくれるようです。以下はRMS内で新しいフォーマットでひとつづつ編集していく画面です。

項目名に「SKU毎に入力」のリンクがありますが、項目名にあるリンク「SKU毎に入力」をクリックすると、セクションの画面が切り替わりSKU単位での入力が可能です。

すでに値が入力してある状態で「SKU毎に入力」をクリックすると、画面切替後全てのSKUにその値が入った状態になります。

このリンク「SKU毎に入力」はかなり危険です。

多くの商品数を扱う出品者は「CSV・APIサービス」による一括アップロードサ-ビスが必要です。一括アップロードサ-ビス用意されますが、その時期が問題です。

CSVファイルなどによる一括アップロードの仕組みも用意されますが・・・

SKU情報を追加した受注データダウンロードは、2023年2月以降、新しい商品一括編集に至っては、2023年4月以降。移行店舗より利用可能とあります。

厳しいスケジュールですね。

楽天市場が1997年スタートして以来、編集作業としては過去最大の難題ではないかと思っています。

楽天市場のスケジュールにとらわれず、現状のitem.csvとselect.csvを元にした移行ファイルを作成し、早めの準備をすべきと思います。

JECCICA客員講師

JECCICA特別講師 松橋 正一

EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。


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