JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

最新セミナー・イベント情報
お申込みはこちら

リモートワークからワーケーション、複数拠点生活を考える

最近、ワーケーションという言葉をよく耳にします。
ワークとバケーションを組み合わせた造語で、リゾート地などで休暇を取りながらリモートワークを行う働きかたです。

休暇で郊外に出かけているのに出勤扱いになったり、休暇と繋げてリゾートに長期滞在しながら仕事をしたりと、今後様々な試みがされていくのだと思います。
働く側にとっては、働きかたに選択肢が増えるのはよいことだと思います。
しかし、管理する側、企業を経営する側にとってはどうなのでしょう。

リモートワークの次はワーケーションなのか!?
ワーケーションを行うには、組織に新たなルールと管理手法が必要になり、その構築や評価に新たなスキルを要します。
結果的に上の立場に立つ者ほどたいへんになるわけです。

おそらく一般的なリモートワーク、テレワーク下でもそうなのだと思いますが、従来型の管理手法だとマネージャーはどうしても勤務時間と勤務態度を管理しがちになります。
メンバーはリモート環境でもきちんと働いているか?サボっていないか?というわけです。

本来管理しなくてはいけないのはチームの持つ能力であり、その成果です。加えて忘れてはいけないのはメンタルです。
同じオフィスで所作や顔つきを見ながら仕事しているわけではありませんから、気がつかないことも増えると思います。

個人的な考えですが、メンバーはある程度の権限を委譲され、自主性と責任の両方を持たされるべきでしょう。
またマネージャーは従来型の管理ではなく成果とチームの能力のコントロールを求められます。
メンタル維持に関してはもはやマネージャーの仕事ではなくより専門的な仕事の領域になると思われます。

新しい働きかたには、当然のように新たなスタンスとスキルが問われるわけです。
新しいことにどんどん取り組む姿勢は大切ですが、まずはリモートワークの棚卸しをしてみてはいかがでしょうか。

どこでリモートワークをするか?
リモートワークが定着しつつあるならば、どこをリモート拠点にするべきかは検討すべき大きなテーマだと思います。
毎日通勤する必要がないのならば、必ずしも都心に住む必要性は低くなります。
配偶者や子供との生活を優先するか、親の介護を考えるか、それとも単に自分の好きな場所を選択するかなどと考えます。

私自身の経験では、事業を法人化した際に決算月を4月にし、7月中旬から9月中旬の3ヶ月間は東京から逃亡する計画を立てていました。
また両親が健在だった頃の一時期は本気で故郷方面でも仕事をしようと考えていました。
残念ながらいずれも実現できませんでしたが、今後の生活スタイルと仕事のやりかたによっては、より複数拠点生活が現実のものになってくるような気がしています。

お取引先様とのミーティングも棚卸ししてみる?
マネージャーとメンバーの関係はそのままお取引先様との関係には当てはまりにきくいですが、Webミーティング、テレカンファレンスの行いかたに関しては多少見直してもよい時期かもしれません。

お取引様、特にお客様は否応なく始められたWebミーティングには何となく慣れてきてくださってはいるようです。
初期フェーズとしてはまずまずというところなのでしょうが、気がつけばいくつかの現象が見受けられるようになってきています。
リアルのミーティングでも同様のことは言えるのですが、オンラインでは若干顕著な気がするのと、やや気づきにくい点もあるように感じています。

・リアルのミーティングに比べて緊張感が足りない
・気がつくと(発言しない)参加者が増えている
・いつも同じ参加者からしか意見がでない
・資料を含めて事前の準備が甘い
・終了時間が延びがち
・決定すべき事項がなかなか決まらない
・前回と同じ質問をされる

いかがでしょうか。
各社様々なご事情があると思いますのでここで掘り下げることはやめておきますが、折を見て個別にご報告し、見直していきたいと思っています。

優先すべきは今できること?それとも将来すべきこと?
直接的にも間接的にもいろいろな企業様・団体様の様々な取り組みを見聞きさせていただいています。
EC事業者様やリテール事業者様は、よりサービスレベルを上げるためのサイトやOMO等の業務改善への新たな試みなど。
音楽業界では、メジャーやインディーズを問わず、無観客ライブを有料配信する試みなど。
オンラインセミナーもたくさん開催されていますので、私自身もできる限り参加するようにはしています。
学ぶにはとてもよい時期かと思います。

そして、最近よく聞かれるのは、
今できることを地道にすべきか?それとも将来を見越しての準備か?です。
答えは当然みなさんが思っているとおり、両方です。

我々人類の歴史は今までにも何度か未曽有の危機に晒されてきましたが、そのたびに乗り越えてきました。
忍耐、努力と工夫、そして進化だと思います。
まだいつまで続くのかわかりませんが、将来に希望を持ち共に生きていきましょう!

JECCICA客員講師

JECCICA客員講師 和田 務

株式会社シーズファクト代表取締役社長 クライアントサイドに立ったITコンサルティングを経営、業務改善、物流といった幅広い視点から行い、企画から運用・保守まで全てのフェーズでのプロジェクト支援が可能。複数のITベンチャー企業の設立・経営に参画し、幅広い人脈を生かしての新規ビジネスの企画、アライアンス提案も行う。


 - JECCICA記事, お知らせ, その他, コラム, ニュース

JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

Copyright© JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会 , 2020 All Rights Reserved.s