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多店舗運営で必須のツール Excel(エクセル)で簡単データ分析

多店舗運営が当たり前のようになっているECショップ、複数の店舗運営を行い多くの商品を取り扱っている中では、

・楽天市場店の商品データをYahoo! ショッピング店に移したい。
・楽天店で出品している商品でYahoo店に未だ出品していない商品リストを作りたい。
・複数店舗の廃盤商品を一括で削除したい。
・商品カテゴリー別の売上推移をみてデータ分析をしたい。
・年月ごとの売上推移をみてデータ分析をしたい。
・ショップごとの売上推移をみてデータ分析をしたい。

などの要望を持つショップもいると思います。そんな時、筆者はそれらの処理を得意とするFileMakerというデータベースソフトウェアを使用し、複数のデータを「リレーションシップ」という関連付けをすることで容易にその必要を果たすことができます。しかし、FileMaker は、Excel(エクセル)などに比べると汎用性に乏しく、FileMaker を使用したデータ編集の方法を紹介しても馴染めないのではないかと思っています。

その点、表計算ソフトウェアであるExcel(エクセル)は、多くのPCユーザーに利用されています。Excel(エクセル)は、データの集計や分析を行うことができる表計算ソフトウェアで、以前は、表計算はExcel 、データベース機能ならACCESSという使い分けがありました。

Excel2013以降、データベース機能が大幅に向上されており、Excelである程度データベースの処理をカバーできるようになり、Excel利用が便利になりました。

Excel2013で、テーブル間のリレーションシップが出来るようになったのが画期的なことです。

「リレーションシップ」とは、2つ以上のテーブル(データベースや表)間の共通するフールド(項目)の関係づけのことで、複数のテーブルを関係づけることで、ひとつのデータにまとめることができます。

「リレーションシップ」を組むことで、様々なデータ分析、集計、編集が可能になり、
デバイスのほとんどにExcelが装備されていることを考えると本当に画期的なことと思います。

今回は、楽天店、Yahoo店、Amazonなど複数店舗を運営し、それらのデータ分析を行うなどを想定し、

1)各データファイルのテーブル化
2)各テーブルのリレーションシップ
3)Yahoo店未掲載の抽出など「VLOOKUP関数」の活用
4)Excelピボットテーブルの作成

の方法を順追って紹介します。

Excel(エクセル)のテーブルとは

エクセルは表計算ソフトウェアですが、大量のデータ(データベース)を並び替え(ソート)、抽出(フィルター)、紐付け照合(リレーション)などデータベース機能が手軽に使えるようになっており、データの追加や確認がしやすくなっている状態をテーブルといいます。

テーブルにするには、

ワークシートの表を「テーブル」に設定するには、シート中 表の中にカーソルを置いて「挿入」から
「テーブル」を選択します。

「テーブルの作成」ダイアナログボックスで、変換するデータ範囲の指定を確認、先頭行をテーブルの見出しとしとして使用するにチェック。

「テーブルツール」、「プロパティ」、「テーブル名」に、テーブルの名前を設定します。
ここでは、ワークシートの名前と同じにした方が無難です。また、「VLOOKUP関数」を使う可能性がある場合は、テーブル名もワークシート名も半角英数字にした方がいいです。

「テーブル」という状態になると、データベース全体が1行おきの色違いになります。自動的にフィルター機能が有効になるので、必要なデータだけを取り出す抽出や、見出し行の項目右の▼マークをクリックするだけで並べ替えの操作がすぐにできます。

Excel(エクセル)のリレーションシップを組むには

「データ」、「テーブルツール」、「リレーションシップ」をクリック。

「リレーションシップ管理」、「リレーションシップ作成」のダイアナログボックスで各テーブルの照合キーとなる列(項目)を指定してリレーションシップの作成を終了。

「VLOOKUP関数」の活用方法

Excel(エクセル)でデータの自動入力してくれるのが、VLOOKUP関数です。この関数を使えば、データ入力が飛躍的にスピードアップし作業の効率化を図れます。
複数のテーブル間でリレーションシップが組まれている場合、

① 処理するワークシート決め、他方のワークシートから見出し行の必要項目をコピーし、
② のセル(項目行の下)に、VLOOKUP関数(計算式)を入力する。
③ VLOOKUP関数(計算式)の中で「検索値」になるセル(フィールド)。

VLOOKUP関数定義
 =VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,[検索方法])

 ’=VLOOKUP([@[rakuten_code]],yahoo[#All],1,0)
 ’=VLOOKUP([@[rakuten_code]],yahoo[#All],2,0)

Excelピボットテーブルの作成

ピボットテーブルを使用すると、シートに作成した表から必要な項目を抽出し、集計することが簡単にできます。 数量や金額などの値を元に、日付や分類で集計できます。また、小計や総計を算出し、データを絞り込んで解析することもできます。大量のデータの集計や分析を行う時に、判りやすさと大幅な時間短縮が期待できる機能です。

「挿入」、「テーブル」、「ピボットテーブル」、「ピボットテーブルの作成」で設定作成できます。ピボットテーブルの利用方法については、Webサイトにて多くの解説ページがありますので参照できます。

表計算ソフトウェアのExcel(エクセル)は、多くのPCなどデバイスに装備されています。 Excel(エクセル)は、データの集計や分析を行うことができる表計算ソフトウェアですが、 Excel2013以降、データベース機能が大幅に向上し、Excelである程度データベースの処理をカバーできるようになっております。Excel(エクセル)の利用でECショップの効率的な運用へお役立てください。

松橋 正一プロフィール写真

特別講師・参事 松橋 正一

EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援 楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。 大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。

 


 

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