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緊急事態下での意思決定と行動、コミュニケーション、そして距離感を考える

新型コロナウイルス感染拡大を受け、影響を受けていらっしゃる方々には、心よりお見舞い申しあげます。
また、医療関係を始めとしてお仕事で新型コロナウイルス対策関連に従事されていらっしゃる方々には、心よりお礼申しあげます。

おそらくかなり気近い将来に人知を尽くしてこの戦いに勝利することを確信しています。
そしてこの経験が学びとなり、今後ますますよい社会とモラルが熟成されていくことを切に希望しています。
個人的には一刻も早い終息を望みながら、今後とも微力ながらでも社会のお役に立てるように、引き続き精進していきたいと思っています。

緊急事態宣言下に感じたこと

私の場合は、いわゆるリモートワークは日常でしたし、テレカンファレンスもよく行っていましたので、いきなり困ることはあまりなかったです。
ただ現状のスケジュールが徐々に先送りになりだしたり、新しい案件は保留気味になる傾向が少しずつ出てきました。
ある程度、想定はしていましたがとても残念な状況ではあります。
そんな中で、基本的で当たり前のことですが、多少なりとも学びとなったのは以下の2つのことでした。

・常に意識を高く持たれていると思われる方々は、想定外のこの事態にも迅速に意思決定を行い、早々に動き始めていた。
・コミュニケーションの取りやすさは環境やツールに依存するのではなく、その相手そのものに起因する。

新型コロナ対策開始が早かった人と組織

緊急事態宣言が発令されたのは2020年4月7日でした。
この原稿を書いている時点では、少なくとも東京はまだ解除されていませんので、発令・解除の早い遅いを論ずるつもりはないのですが、個々の企業や経営者の判断としてリモートワークやテレカンファレンスに切り替え始めたのはいつ頃からなのでしょうか。

私の周りを見る限りですが、その判断と意思決定にはかなりの差があったように思います。
当然、政府や都道府県、または取引先等の判断待ちのところもあったと思いますが、いつも様々な事象に関して意識が高いと思われる方たちの動きはやはり相当早かったように思います。
2月のかなり早い時期からイベントの変更や延期の検討などある程度関連する人数の多いタスクからチェックが入りだしました。
まだまだ個別のミーティングは普段どおりでしたが、場所と時間には気を使われだしたように感じました。
この時点では、正直なところ私もまだまだ早いなぁ…と思っていました。

まだすべてが終わっていない時点での結果論ですが、やはり常に危機意識を持つことと、その対応(準備だけでも)はできるだけ早いほうがよいと感じました。
私自身もかなり早い段階で意識はしていましたが、いざ行動となるとやや遅かったと思います。
今思えばもっとはやく具体的に行動できたのではないかと反省しています。

少しでも早く感じとり、具体的に動き出すこと。
行動しながら、チャレンジしながら修正していく姿勢を今後も見習いたいと思いました。

緊急事態下でもコミュニケーションの取りやすさは変わらない!?

リモートワークとテレカンファレンスが一気に広まりました。
そのこと自体は、個人的にはとても歓迎しています。
もちろんいかなる時もFace to Faceが基本と考えていますが、状況によってうまく使えばより効率的かと思います。
私の場合は、使用するツールは以前から相手方に合わせることが多かったのですが、いつも困るのは新しいツールにいちいち否定的なスタンスを取られる方がいらっしゃることです。
平常時から慣れておく。というよりは、手段のひとつとして常に利用していることが大切かと思います。
当たり前ですが、普段からコミュニケーションが取れている方とは、どんな時にいかなるツールででも容易にやりとりがしやすいですよね。
逆にFace to Faceでもなかなか意思疎通が難しい方とは…となります。

よい機会だと思いますので、いろいろと体験されて経験値を上げ、少しでも視野を広めていただくとよろしいかと思います。

今後、よい経験値としてよりよい新しいスタイルが少しでも根づいてくれることを希望します。

不要不急で3密な仕事だった!?

最近よく聞くことばです。
不要不急、3密、ソーシャルディスタンス。
(※ちなみにアフターコロナという言い方は、個人的には戦後を連想してしまうのであまり好きではありません。)

私の主たる業務であるコンサルティングやマネジメントのお仕事は、不要不急ということは決してないと思っていますが、時折『とりあえず』ということばに負けたりすることもあり、そういう意味ではそういう要素も否定できないところもあるのかもしれません。

しかし、3密に関してはかなり当てはまるような気がします。
密閉、密集、密接、、、

さらに、ソーシャルディスタンスもかなり言われ続けて定着してきました。
いろいろな意味で、いままでとは違う距離感を意識して行動する必要が生まれてくるのかもしれません。
新型コロナウイルス終息後のコンサルティングディスタンス、マネジメントディスタンスをじっくり考えてみるよい機会なのかもしれません。

もちろん、重要度も緊急度も高く、かなり濃密なものであることは譲れません!

JECCICA客員講師

JECCICA特別講師・参事 和田 務

株式会社シーズファクト代表取締役社長 クライアントサイドに立ったITコンサルティングを経営、業務改善、物流といった幅広い視点から行い、企画から運用・保守まで全てのフェーズでのプロジェクト支援が可能。複数のITベンチャー企業の設立・経営に参画し、幅広い人脈を生かしての新規ビジネスの企画、アライアンス提案も行う。


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