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2018年頭所感 笹本 克

明けましておめでとうございます。

来年は元号が変わることが予定されており、世の中の消費マインドもより高まってくるのではないでしょうか。
EC業界としてはAI(人口知能)が注目されていますが、お客様からの質問などに担当者の代わりに答えるレベルの実装段階はもう少し先の様な気がしています。特にキュレーション型や提案型の接客が必要な業種においては、お客様の好みや人物像を把握した上で提案や返答をする必要があり、しばらくの間は同じ質問に対して同じ答えを返すという範囲内での限定的な利用に留まるのではないでしょうか。

ECの実務レベルでは昨年にも増して物流の課題が大きくクローズアップされてくると共に、リアル店頭とECサイトが連動したオムニチャネル型のインバウンド対応などが注目されてくると思っています。アプリで容易に翻訳することができるデジタルテキストで構成されているのがECサイトです。
越境ECにおいても話題としては一服感がありますが、2016年の段階で日本のECサイトで購入された中国向けだけでも1兆円を超え、米国向けも6000億円を超えています。リアルのインバウンド対応だけでは旅行カバンに入る量の商品が限度となる一方で、越境ECであればこの制限はありません。2017年の越境ECの市場規模がどの程度の成長率になっているか集計を待ちたいところです。

リアルでは外国語での対応が充分に行えない場合でも日本語で書かれたECサイトを翻訳アプリで見て頂ければ良いので、通販のみならず各種サービス業などでも充実したECサイトを持つことへの関心がより高まってくるでしょう。今年は2020年のオリンピックも見据えて、海外のお客様への様々な提案の形がより一層出現してくる年になるかと思います。

シェアリングエコノミーやシニアマーケットなど従来からのテーマも強い関心を持ちつつEC業界のさらなる発展にお役に立ちたいと思う次第です。

末筆となりますが、皆々様の本年のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
本年も宜しくお願い致します。

笹本 克プロフィール写真

特別講師・参事 笹本 克

全国各地で有名ネットショップを輩出。 自治体・関連団体にもEC関連の講演や講師を務める。 DeNA社やYahoo!Japanショッピング事業部スタッフへのレクチャーや、ドリームゲートの起業講座の他、上場企業から中小企業までコンサルサイトの累計は約600社、多岐にわたる業種でのコンサルティング実績も豊富。


 

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