2018年頭所感 江藤政親
平成30年の新春を迎え、謹んでお喜び申し上げます。
昨年は、DNAのキュレーションメディア問題によるGoogleの日本語検索アルゴリ
ズムが大幅に変更、皆様大いに苦労されたのではないでしょうか?
また、前々から言われていました、ラストワンマイルにはじまるロジスティッ
クス問題。ほとんどの運営事業者が値上げの選択をせざる得ない状況になった
と思います。
恒例となりました11月11日は1日で中国は5兆円を越える売り上げなどなど、昨
年も話題に事欠かないEC業界のど真ん中で、我々、JECCICA(一般社団法人ジャ
パンEコマースコンサルタント協会)は、毎月、最新情報と交流会や新聞、雑誌、
各種講演、会報誌を発行し発表してまいりました。
私自身、早稲田大学との連携でEコマースのためのAI(人工知能)活用研究コン
ソーシアムの発起人として1年間活動を行い、AI、VR、ARの分野の第一人者とと
もに研究を重ねてきました。1年の研究が終了し、さらにコンソーシアムから学
会へステージアップしたコミュニティへと進化。日本イーコマース学会の常任理
事に就任しまして、Eコマース業界のさらなる発展に寄与できるよう邁進しよう
と考えております。
また、私のライフワークであるEコマースによる地域活性のステージでは、熱中
通販という通販システムに着手いたしました。簡単に説明させてください。
今まで地域創生として、巨額の投資をして地方に不釣り合いな箱をつくり、きれ
いなパッケージの商品をつくり、政府はあまたの補助金を費やしてきましたが、
具体的な成果がでることはありませんでした。
結局のところ、地域の人を育てないと何をやっても意味がないということで、内
閣府の予算を使い、「もういちど、7歳の目で世界を・・・」というコンセプト
で大人の小学校を開校しました。それが熱中小学校です。
この構造と学習スタイルが評価されグッドデザイン賞も受賞しました。講師陣は
上場会社の創業者や大学の教授、その道での第一人者が100名以上在籍。
超一流の先生たちが、その場にしかいない生徒のために非公開で非公式の本音情
報を講義していきます。
地方の田舎で学びたいという意識が強い人たちを集め、たくさんの刺激を与えて
いき、地方の人たちの意識を変えていきます。
すでに3年目を迎え、全国10校まで広がり、生徒も1000名を超えるまでに成長しま
した。
しかし、当然のことながらこの学校の補助金は有限です。
期限は残り3年。
その期限までに熱中小学校が自主運営できるよう、収益事業をつくり、軌道に乗せ
なくてはいけません。その矢面にたったのが熱中通販という通販事業になります。
私はそこのお手伝いを昨年スタートいたしました。
地方自治体がベンチャーの通販経営を行い自主運営していくということは、今まで
とほぼ真逆の思想を受け入れていただく必要があり、大変難しくもあり、やりがい
もあります。今年はここの通販システムに大幅なテコ入れをしてまいります。
JECCICAでの最新情報の共有、日本イーコマース学会での産学一体のテクノロジー
の実践と共有、熱中通販でのEコマースにおける地域創生。この3本の柱でさらなる
シナジーを生み出し、微力ながらはありますが、日本のEコマース業界に貢献したい
と考えております。
実は昨年、JECCICAはしれっと5年目を迎えており今年で6年目を迎えます。
毎月欠かさず続けてきた定例会も50名を下回ることはなく、100名の参加者を連ね
ることも珍しくなくなりました。たくさんの方からのポジティブなコメントをいた
だくと、一歩一歩重ねることの大切さを身にしみて感じます。
引き続き6年目も一歩ずつ一歩ずつ進んで、Eコマース業界に貢献していきたいと思
っております。本年も引き続きのご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
JECCICA専務理事・講師 江藤 政親
EC得意分野/EC経営、事業計画及びMD、販売戦略 1999年よりEC運営に携わり2001年には月商4500万円達成。 2002年には指導店舗で17億円の売上。 1999〜2001年SOY総合3位。支援した店舗は1000社を超え、新聞、雑誌にコラムや著書4冊がある。