5月から変わった楽天サーチを徹底解説
楽天市場に出店されているショップにとって、頭を悩ませる「楽天サーチ」の攻略ですが、2020年5月20日までは、PCとスマートフォンの検索対象の項目は、以下の通りでした。
PC | スマートフォン | |
ショップ名 | ◯ | ◯ |
商品名 | ◯ | ◯ |
商品番号 | ◯ | ◯ |
PC用キャッチコピー | ◯ | − |
モバイル用キャッチコピー | − | ◯ |
PC用商品説明文 | ◯ | − |
スマートフォン用商品説明文 | − | ◯ |
PC用販売説明文 | ◯ | ◯ |
ジャンル名 | ◯ | ◯ |
カタログID | ◯ | ◯ |
上記の表の通り、PCの楽天サーチの検索では、「PC用商品説明文」、スマートフォンでの楽天サーチでは、「スマートフォン用商品説明文」が検索対象となりますので、PCとスマートフォンでは、キーワードで検索した結果数が異なり、Yahoo!ショッピングやAmazon.co.jpでは見られない、楽天市場のみ、文字数を多く記述できるPCの検索結果数が多いという問題がありました。
それが、5月11日から検索対象項目が見直され、PCでもスマートフォンでも全ての検索対象項目が対象となりました。
PC | スマートフォン | |
ショップ名 | ◯ | ◯ |
商品名 | ◯ | ◯ |
商品番号 | ◯ | ◯ |
PC用キャッチコピー | ◯ | ◯ |
モバイル用キャッチコピー | ◯ | ◯ |
PC用商品説明文 | ◯ | ◯ |
スマートフォン用商品説明文 | ◯ | ◯ |
PC用販売説明文 | ◯ | ◯ |
ジャンル名 | ◯ | ◯ |
カタログID | ◯ | ◯ |
これにより、PCとスマートフォンの検索結果数が同じになるということで、改善されたように思われますが、本当にそうでしょうか?
こちらの表をご覧ください。
◎は、楽天サーチの検索結果で表示される項目。◯は、楽天サーチの検索結果には、表示されないが、商品ページには、表示される項目。△は、楽天サーチ、もしくは商品ページにて、1クリックすることで確認できる項目。×は、全く確認することができない項目となります。
モバイル用キャッチコピー | × | ◯ |
PC用商品説明文 | ◯ | × |
スマートフォン用商品説明文 | × | ◯ |
PC用販売説明文 | ◯ | × |
ジャンル名 | △ | × |
カタログID | △ | △ |
具体的には、「PC用キャッチコピー」については、PCの検索結果に表示されるが、「スマートフォン用キャッチコピー」は、スマートフォンの検索結果には、表示されず、リンク先の商品ページで確認することが可能。
「ジャンル名」は、PCの場合は、商品ページの左上にあるRakutenロゴの右側のハンバーガーメニューから、「この商品のジャンル」で、確認することが可能。
「カタログID」については、検索結果の「最安ショップを見る」というリンクをクリックした先の「商品価格ナビ」のページで確認することが可能。
ショップとしては、正しい「ジャンル名」に所属させるために、「ディレクトリID」と、Googleショッピングにも掲載されている「商品価格ナビ」に紐づく「カタログID」を登録することが重要ということですね。
過去の楽天からのお知らせの通り、「カタログID」を登録できない場合は、「白背景画像」を登録することで、Googleショッピングに掲載されるようですので、こちらも対策も重要だと言えるでしょう。
そして、最も大事なことは、楽天全体の流通の75%を超えるスマートフォンの検索結果では、5月10日以前からもスマートフォンからは、表示されない「PC用販売説明文」、11日以降からも表示されない「PC用商品説明文」が、楽天サーチにヒットするということ。
Amazon.co.jpには、「検索キーワード」という検索結果には表示されない、検索対策するための項目が用意されていますが、楽天市場には、未だ存在しません。
また、2017年9月21日(木)に新設された「商品名登録ガイドライン」と「不適切な検索対策行為に関するガイドライン」が、違反点数の対象でないという事実もあり、仕組みの改善とルールの適用には、曖昧な部分が存在するということを理解しておく必要があります。
「楽天サーチ」の検索結果に表示されるものが検索対象だけではありませんので、検索結果を競い合うライバルと比較して、対策される場合は、これらの違いを理解した上で、分析し、対策してみましょう。
JECCICA 参事 特別講師 清水将平
日本ECサービス株式会社 代表取締役
日本最大級の楽天ショップ向け会員サポートサービス「ECマスターズクラブ」を運営。
日本全国47都道府県の1,500ショップに対して、質問数無制限のフォーラム、毎日配信される音声解説付きサポートレター、週2回のライブ配信、4,000名が利用するChrome拡張機能など30を超えるツールなどを提供。
2019年のセミナー開催実績は、年間70回以上、参加者3,000名を超える。