スマホの売上げを伸ばすための設定法攻略
JECCICA特別講師 松橋 正一
楽天市場やYahoo!ショッピングの出品者から「スマホの売上げシェアが多くなってきた」という声をよく聞きます。
インターネットで注文できるデバイスは「デスクトップPC、ノートPC、携帯電話、スマホ、タブレット」があり、インターネットショッピンングモールでの売上とページビューの統計では、タブレットが広義な意味でPCの一形態として用いられていることからiPadのようなタブレット端末とPCを同じ括りとしてまとめられているのが通常です。
つまり、売上とページビューの統計情報は「PC、携帯電話、スマホ」で区分け集計されています。
しかし、最近はガラケーと言われる携帯電話からの注文は少なく事実上「PCとスマホ」で二分されると言っていいと思います。
楽天市場もYahoo!ショッピングも携帯電話向けモバイルサービスを2000年から開始し、早くより商品情報項目(商品名、キャッチコピー、商品説明文など)を整備してきました。
スマートフォンと呼ばれるiPhoneが2008年に登場しましたが、PC同様のサイト表示ができタッチパネルの操作で拡大縮小ができることからなのか、PCの商品情報をそのままスマホで表示し、特段スマホ専用の商品情報項目の追加新設などの整備が遅れていたように思えます。
スマホでの小さな画面でのお買い物、注文操作の不便さを感じながらも、いつでもどこでも手軽にお買い物ができる(時には、リアル店舗で商品を確認したのち、その場で注文ができる)便利さが加わってスマホからの注文が増えてきたと思われます。
更なるスマホでの売上げを伸ばそうとモールも出店者もスマホでの注文獲得に力を注ぐようになっています。
楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonともスマホの商品情報ページで共通して重要なのは商品画像です。
縦横等倍で商品に興味を持ってもらい、わかりやすい商品画像(PC商品画像)を掲載することを心がけてください。
Amazonについては、スマホでのお買い物をアプリで行いますので出品者が工夫努力するのは、商品画像(メイン画像、サブ画像)のみですので特に触れません。
楽天市場とYahoo! ショッピングのスマホ商品情報作成のポイントをまとめます。
【楽天市場】
(1)スマートフォン用トップページの編集
- スマートフォン用店舗看板設置
- スマートフォン用目玉商品を並べる
- 共通バナー(大バナー画像)
- 共通バナー(小バナー画像)
- スマートフォン用トップ説明文(使用HTMLタグ制限あり)
(2)スマートフォン用カテゴリページの設定(全て共通)
- カテゴリページ共通説明文
- 大バナー・小バナー
- 共通バナー(大バナー画像)
- 営業日カレンダー ※カテゴリに並ぶ商品の並び順はPCカテゴリの優先度(表示順序)
(3)スマートフォン用商品ページの設定 (全て共通)
- 商品ページ共通説明文
- 大バナー・小バナー
- 共通バナー(大バナー画像)
- 営業日カレンダー
(4)スマートフォン用商品説明文の編集
※文字数5120バイト/空欄可/楽天内検索対象
【Yahoo! ショッピング】
(1)トップページスマートフォン用情報編集
- スマートフォン版用ストア画像設置
- フリースペース(HTML可全角5000文字)
- おすすめ情報1-7(画像、リンク、テキスト) ※スマホ版ストアトップページ9月8日刷新
(2)カテゴリページスマートフォン用情報編集
- フリースペース(HTML可全角5000文字)※スマホ版ストアカテゴリページ9月8日刷新
(3)商品ページスマートフォン用情報編集
- フリースペース(HTML可全角5000文字)※スマホ版カテゴリページ商品表示順9月8日刷新
スマートフォン用カテゴリページ、商品ページそれぞれで共通説明文、共通バナーなどの設定がありトップページも含めデザインのカスタマイズできるのが楽天市場の特徴です。
Yahoo!ショッピングは比較的シンプルで自由度がありません。
9月8日から始まったスマホ版ストアトップページ、カテゴリページの刷新でスマホ版独自に出店者が「おすすめ順」「新着順」に商品を並べ替えられるのは、スマホの操作性から言ってかなり便利になるものと思います。
楽天市場やYahoo!ショッピングなど各モールのスマホ版編集方法を習得し、丁寧なスマホ版のサイト作りをすることが、更なるスマホよりの売上げを伸ばすことに繋がるものと思います。
JECCICA特別講師 松橋 正一
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。