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コロナ終息の兆し。 新たなステージの開幕ですよ。

2020年頃から世界的、そして日本国内にも大きな景気的後退、そして大きな経済停滞の傷跡を残すこととなったコロナウイルス。厚生労働省からは令和5年3月13日以降ではマスクの着用は個人判断といった、今までになかった政策発表も出てきました。さて、数年のコロナ渦の中ではあっても、ECの業界においての市場規模は緩やかながらに成長を続けて来ています。外出制限、自宅待機、リモートワーク、生活スタイルの変化によるウォンツとニーズの進化、変革等により、ECの業界のすべてのジャンルにおいての市場動向も変化したことが伺えます。

5年で400社超の面談支援を通じて思うこと
2018年4月〜2023年3月まで、独立行政法人中小企業基盤整備機構の組織下にある、長野県よろず支援拠点のコーディネーターを務めました。コロナ渦ではない最初の2年と、コロナ渦であった3年間、地方の中小企業様、創業予定者、創業者のECマーケティングにおける総合支援を行って来ました。やはり全ての業種においては、コロナ渦により商流の変化を避けられない状況に伴いWEB、ECマーケティングは特に必須であるという認識が常識化しつつあるなか、ある法則を多く見受けることができました。

WEB・ECマーケティングについて
●すでに取り組んでいるが、戦略性がない企業
●戦略的に取り組んではいるが、成果を生み出していない企業
●WEB,EC事業を運営管理できる人材が社内にいない企業
●外注化戦略化を意識、実行している企業
●外注化戦略を実行しているが、的確なディレクションができていない企業
●社内でPDCAを回すことができない、回すことはできても、それを社内で精査できない企業
●再構築が必要な状態であるが、一歩踏み出せないままでいる企業

といったとても共通項が多い現実がそこにありました。
ここに上げた一部の法則において、共通して言えるのは、WEB、EC業界は、先入観でテクノロジーや技術的な問題が前提として高いハードルであるといった感覚に陥りやすいですが、やはり業種関係なく、「人材・人材育成」が企業が抱える問題の主軸であることが垣間見えてきます。コロナ渦により、市場規模の拡大に伴い、大手企業の参入や、中小企業のWEBサイト、ECサイトの数も増加してはいるが、それを企業として「あるべき姿」に導いていくための人材の確保、スキルアップが比例していない状況がここ数年続いています。

企業が求めるWEB・EC人材とは
「仕事」と「作業」は別の属性であり、業務はそれぞれの役割分担で成り立ちます。業務全体を統括するマネージャー、そして仕事と作業をつなぐ役割の人材、いわゆるディレクター。この2名の経験値やスキル、判断力や決断力が、その企業の頭脳となります。

優秀な人材が行う業務については、
①問題発生 → ②解決・改善 → ③仕組み化 → ④定着化 → ⑤独自化
ずばり、4,5になるでしょう。

多くの企業は2、解決・改善 で終わらせることを仕事とし、3,仕組み化をもって以降同じ問題を発生させないように努めます。ただし、定着化していないので、似たような問題が起こりやすかったり、さばく人によってブレが生じます。

そして4,5を得意とする人材が社内やチームにいるとどうなるか。定着するということは、その企業にとってプラスに動くことが定着するわけなので、売上拡大に繋がります。独自化するということは、同業種や競合先が真似できないものの確立ということになるので、たとえ小さなものであってもこれはブルーオーシャン戦略になります。まさにこれらが出来るレンジの人材がこれからのWEB,EC業界の主役となって行くことは間違いありません。

次へのステージに向けて
コロナ渦でのWEB・ECマーケティング、そしてこれから必要となる人材について触れて来ましたが、改めてこのような現況の中で改めて認識に行動を行う必要があるのが、自身、自社のマーケティングやブランディングについて一度棚卸しをすることではないでしょうか。一度棚卸しを行いたい下記の3つの指標については3年間のコロナ渦と、コロナ終息後では必ず変革ポイントがあるはずです。しかも御社ピンポイントの変革ポイントが。ぜひビフォワーアフターの対比表を作成いただき、見える化させる必要がありますね。

基本として、A→B→C→A〜の無限ループとなります。
マクロ視点でA、B、Cをバランス良く回し、
A,ブランディング → よいイメージとして認知、評価してもらう
 CM、チラシ、SNS、WEB等の情報発信活用
B,セールスマーケティング → その価値を認知、評価してもらう
 アンテナショップ、POPUPショップ、ECサイト活用、催事、イベント、キャンペーン等の周知、認知活用
C,マーケティング → 商品やサービスが売れる仕組みをつくる
 OMO戦略の強化、SNS,リアル媒体、紙通販、アプリ、WEB、EC等での売上拡大活用

そして先に記述した、① → ② → ③ → ④ → ⑤ をミクロ視点で回す。
マクロとミクロの視点で全体を見渡すこれができればあなたの事業もブルーオーシャン化間違いなしかもしれません。
さあ、新たなステージです!

JECCICA客員講師

JECCICA理事・講師 小林 厚士

EC得意分野/地方型EC運営、戦略構築総合支援
地方拠点かつ海外事業部展開をしたEC企業経営で培ったマーケティングノウハウ及び実績を活かし、経営戦略的視点を重視した、現場最優先の実践的なアドバイスを得意とする。


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