2018年頭所感 和田 聖翔
昨年は物販やサービスなどあらゆる商取引のEC化率が益々と加速した年でもあり、その中でECを円滑に推進する人材が枯渇してきているように感じました。また、単純にネットショップを構築してwebに公開しただけでは売れないのが現状であります。それらを打破するためにはECに関わる人材の教育体制を整えることが重要と考えており、その気付きを与える役目としてJECCICAが役立っているのです。JECCICAの理事を筆頭に講師の方々は、EC業界を愛し、ECに関わる皆様のご発展を真剣に考え、取り組んでいると確信しています。
前進するためには、現状の課題を見つけないと改善点が見つかりません。しかし、経験や情報が少ない場合は、改善点の元となる課題に気が付くことができません。その課題を的確に最速で解決するためにJECCICAのコンサルタントが活躍しております。課題と改善点がわかれば、最適な製品の選択から業務効率を上げる運営方法を始め、ECに関わる全業務を向上させるメンバーや情報が集まっていると感じております。
少子高齢化問題もあり、今後ますます人材不足が予測されますが、現代ではマーケティングオートメーション（MA）という画期的な製品が活躍しています。極端に言うと、10名で行う業務が1名で行えるようになる素晴らしいシステムです。
2018年のEC業界では「人・物・金・情報」を最大活用しながら、MAを導入する企業がさらに増えると予測しております。MAは画期的なシステムではありますが、導入するだけでは業務改善にはなりません。現状を分析して戦略を組み立てた中でMAにシナリオ設定をしていく必要があったりと、MAの運用は簡単なものではありませんが、皆様と同じ視点に立って支援していきたいと考えております。
また、デジタルマーケティングが定着してきた一方、デジタルのみでの訴求には限界があると感じている方もおり、今後はオンラインとオフラインを融合したマーケティングが必要になってくるでしょう。エンドユーザーが求めているニーズに合わせたクリエイティブ（訴求内容）と、最適な配信チャネルの選択が重要となりますので、固定概念から脱却したマーケティングの戦略を立て直すことも大切だと感じております。
様々な視点から売上向上・業務改善に貢献できるよう、常に最先端の技術・情報を集めて、EC業界皆様のご発展に尽力させていただく所存でございますので、本年も何卒宜しくお願い致します。