ネットショップの教科書106 しっかりと移行準備終えて新春を迎えたい! 楽天SKUプロジェクト移行準備 -3
新年明けましておめでとうございます。
2023年はどのような年になるのでしょうか?というか「どういう年にするか」を考えることが大切ですね。新型コロナウイルスの感染拡大が続き収束の兆しが見えないまま楽天市場からリリースされる「楽天市場SKU商品管理」。その移行準備に不安を感じている出店者も少なくないと思います。
小出しに出してくる移行作業の詳細ですが、この年明け号をお届けするころには、管理ファイルの仕様も細部にわたり決まっているものと思います。
昨年11月での楽天発表によると、CSVファイルなどによる一括アップロードの仕組みも順次スケジュールに従い用意されることになっています。
〔CSV/API仕様変更作業と利用可能時期〕
SKU情報を追加した受注データダウンロードは、2023年2月以降、新しい商品一括編集に至っては、2023年4月以降。移行店舗より利用可能とあります。しかし、既に概要はほぼ決まっていますので、出来るだけ早い準備作業に入ることが望ましいと思います。
現在楽天市場の出店者が最も注目している「楽天市場SKUプロジェクト移行準備」について、前号,前々号にて解説しましたが、今回は、CSV商品一括編集機能の詳細について解説します。
1.CSV商品一括編集機能
有料サービスとして「CSV商品一括編集機能」を提供しています。
2.CSV商品一括編集機能で出来ること
以下、新規登録、更新、削除が出来ることを表にまとめました。
編集対象 | 新規登録 | 更新 | 削除 | 備考 |
通常商品 | ○ | ○ | ○ | 予約商品にも対応 |
商品紐付け | ○ | ※ | ○ | ※更新はカテゴリでの表示順位)のみ |
SKU情報 | ○ | ○ | ○ | |
定期購入 | ○ | ○ | ○ | 定期購入商品もCSVで編集可能 |
頒布会商品 | × | × | × |
※SKU対応版より、定期購入商品もCSVで編集可能となります。
3.商品を一括で編集する際の流れ
①CSV商品一括編集機能の利用申し込み
CSV商品一括編集機能は月額11,000円(税込)の有料サービス。
入力画面への行き方
申し込みはRMS『店舗様向け情報・サービス』から
一括ダウンロードサービスで、楽天商品管理ソフト『itemRobot』の提供があります。
② SFTP/FTPソフトの準備
③ 更新(編集)前の情報のバックアップを取得。(item.csv、select.csv)
通常商品の情報更新する場合はnormal-item.csvをダウンロード。
カテゴリ設定を更新する場合はitem-cat.csvをダウンロード。
④ 一括で商品情報を編集する。
⑤ csvファイルをFTPでアップロード。
4.CSV商品一括編集機能におけるCSVファイルは3種類
商品更新用CSVファイル(normal-item.csv)
新規の商品登録、SKU登録、商品オプション登録を一括でおこなったり、
登録済み商品、SKUの販売価格や在庫数、商品の販売期間などを一括で
更新する場合に利用。
商品削除用CSVファイル(item-delete.csv)
一括で商品削除する場合に利用。
カテゴリ登録用CSVファイル(item-cat.csv)
カテゴリ編集用で利用。
以上の3種類のCSVファイルを作成準備することになります。
すなわち、
楽天市場で現在使用のCSVファイル
Item.csv
cat.csv
select.csv
が、以下に替わることになります。
normal-item.csv
item-cat.csv
item-delete.csv
メインのnormal-item.csvは、「商品レベル」、「商品オプションレベル」、「バリエーション設定」などで構成されています。ファイルの定義を以下に示します。
■商品レベル normal-item.csv
SKU管理のCSVファイルの各項目定義です。既存のitem.csvをselect.csvで展開し、商品レベルとSKUレベルに仕分け収納します。
楽天市場RMS内内でマニュアルにて作業するには、厳しいものがあります。下のQRコードでnormal-item.csvの定義を読み込むことができます。
■SKUレベル normal-item.csv
SKUで利用する項目は、ほとんど新規に登場するものですが、多くは以前のselect.csvから引用出来るものです。
下のQRコードでnormal-item.csvのSKUレベルのテンプレートがダウンロードできます。
今回の作業は、前述のとおり、RMS内で行うのは、困難で現実的ではありません。すみやかにテンプレートを見つけ,移行を完了すること祈っています。
2023年も幸ある年となるよう共にがんばりましょう!
本年も、よろしくお願いいたします。
JECCICA特別講師 松橋 正一
EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。