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【ECコンサルタントによる「勝手にECサイト分析」】39 ジャパンEコマースコンサルタント協会 松本順士理事〈エイ・ネット「にゃーNe―net」〉/コンセプトを伝え、世界観を作る

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聞きなれない「にゃーNe―net」というブランド。「にゃー」とは、アパレル製品の製造・販売を手掛けるエイ・ネット(本社東京都、廣瀬紀男社長)から誕生したブランド「ネ・ネット」のキャラクターのブランドだ。

デザイナーの高島一精氏が作る空想的でハッピーな「ネ・ネット」の服は、親子、男女などあらゆるカップルでシェアできるのがコンセプトで、ブランドの「ZUCCA」や「TSUMORI CHISATO」を展開するエイ・ネットのブランドとして知名度を高めている。

まず、トップページにアクセスすると、キャラクターであるネコのアップの画像から始まる。
ウェブサイトに訪れると独特の世界観が表現された町となっており、キャラクターや建物をクリックすると、お知らせやショップ、限定商品、ブログ、物語などのページにアクセスできる。
「にゃーのお話」という動画もあったりと、コンセプトがしっかりしている。
サイトに簡単な動きもあり、いろいろなところをついクリックしてしまう作りになっている。

Cサイトへ行くと、カテゴリーは「ふく」「ばっぐ」「こもの」のみ。
商品は全て1ページで見られるようになっていて見やすい。商品の並びも考えられていて、クリックする前に下部まで見てしまう。
実店舗もあるため、商品ページには取り扱っている店舗を載せているのはいいと思う。
また商品タイトルや説明文のセンスが良く飽きない。
独自の世界観を作るためには、サイトデザイン、商品画像、商品名、説明文などサイト全体が統一されてないといけない。

しかし、カート周りはあまり使いやすいものではない。アパレルの場合、SKUが多いため、プルダウンメニューよりもマトリクスメニューの方がいいだろう。
スマホサイトもプルダウンを使っているショップが多く見られるが、マトリクスの方が転換率は上がるものだ。

売れるECサイトとは何か─独自の世界観を持ち、その世界観をとことん追求する。
商品を見せる前に、コンセプトをしっかり伝える。日本のウェブに多く見られるテンプレート的なサイトではなく、オリジナリティーが世界観を作る上で必要だ。
世界観のあるサイトや面白いサイトは共有されやすく、広がる可能性もあり、またファン化しやすい。

楽天市場などのモールと、独自ドメインのサイトの内容を同じにしている企業が多いが、サービスだけではなく、世界観を作ってみてはどうだろうか。

※記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

 

 

JECCICA理事・特別講師 松本 順士

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数々のECサイトを運営し、レディースアパレルブランド「GRL」を立ち上げ、4年で年商30億に成長させた実績をもつ。ECコンサルティング業務にて多くのクライアントを成功に導いている。

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