ヒト・モノ・カネ無し！でも「おらが村」を空撮で紹介。

商品のバックボーンが伝わる「空撮」
この商品、どんな場所で誰が作ったの？そんなトレーサビリティをもっと楽しく、エンタメ要素を加えて伝えられるのが「空撮」です。例えばこんな感じです。

▲四万十川で獲れるショウガのエピソードの一部

往々にしてネットショップで人気の売れ筋商品、特に「うまいもん」や「手工芸品」は過疎地にお店が多い様に感じます。実際に現地を訪れると広大な自然やヒトの温もりなど、都会では感じることができない魅力に触れることができました。そうした恵まれた風景やヒトを紹介しよう！と、いざ空撮しようとしても、ドローンをお持ちの農家さんなどはほとんどいらっしゃらず、まして操縦できる若手のヒトはほぼ皆無です。

ネット通販ではハードルの高い空撮
かろうじて自治体レベルでは街おこしなどで空撮に取り組まれるケースもあるようですが、本業の片手間にご高齢の農家さんがなんとか頑張って運営されているケースがほとんどのネットショップでは、収穫の様子や商品撮影ですら手が回っていないのに、ドローンを使った空撮など、ヒト・モノ・カネどころのお話ではない、といったケースがほとんどでしょう。

結局、せっかくの季節のワンシーンや、畑を美味しくしている誰も知らない秘密の洞窟のお話などの魅力は宝の持ち腐れとなって消費者の皆さんに伝えられないまま消え去ってしまいます。こうしてせっかくのこだわりの原材料も、近所のスーパーで買える食材とそう変わらないイメージのまま終わり、代わり映えしないよくあるネット通販のホームページとして、見た目がきらびやかなだけのゴリゴリのバナーとランディングページの広告に負けてしまうケースが多いのです。

過疎地こそドローンやハイテク空撮の宝庫
一方で、「日本最後の清流」として日本の原風景ともいえる風情を残す「四万十町」では、技術・時間・資金も無く過疎化が進みながも、ドローンを上回る空撮でお店を紹介されているケースがあり、ご紹介します。

YouTubeで「シュトーレンの楽しみ方日誌66〜四万十の生姜〜」を検索していただき、最初の1分間をご覧ください。先ほどご紹介した空撮がご覧頂けると思います。動画は四万十町でスイーツ店を営まれる「カゴノオト」さんが作成されています。

カゴノオトさんの魅力は、12月だけ限定販売される「プレミアム・シュトーレン」です。一般的な「シュトーレン」は、1〜3ヵ月ほど果実をラム酒に漬け込んでクリスマスに楽しまれる熟成スイーツなのですが、カゴノオトさんの「プレミアム・シュトーレン」の魅力は、さらに12ヵ月ラム酒に漬け込まれた果実と味の深みにあります。

前述のとおり、限界集落の四万十町は寒暖差が激しく、毎月一年中、国内でも屈指の果実が収穫されます。その果実は、たとえば1月の干し芋に始まり、ゆず、イチゴ、ブドウ、クリなど、毎月、最高の条件で収穫されるぜいたくな素材です。これらを各生産者さんから分けてもらい、12ヵ月間ラム酒に漬け込むことで濃厚な「プレミアム・シュトーレン」が出来上がります。

ドローンもない、操縦などできない、学習している時間は無いほど業務はパッツン
そんな四万十町の生姜の収穫の様子などを、あたかも宇宙ステーションから地球を経由し、四万十町にロケットが着陸したようなダイナミックな空撮で紹介しています。コストもスキルもほとんどかけずに、カゴノオトを運営するスタッフの方が、独学で「Googleアーススタジオ」を使いこなされ、山、川、海の美味しい産物が獲れる「四万十町」という場所をアピールされています。

Googleアーススタジオの習得にはユーチューブ上に公開されている使い方講座に少しお時間はかけられたそうですが、皆さんも、ドローンが無くても、立派なカメラすらなくても、手持ちのスマホとコンデジを使いこなして、原材料を提供くださる生産者さんを訪れて、ユーチューブで魅力的な「おらが村」をアピールされてみてはいかがでしょうか。

〈カゴノオト〉https://www.kagonote.com/

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