必要は発明の母。ルールを乗り越えるための裏技とは?
皆さまお元気ですか?この秋、病院暮らしをじっくり堪能することになってしまった酒井です。みなさまには大変ご迷惑おかけいたしました。お盆明けに手に湿疹ができたとおもって皮膚科に行ったところ、大きい病院に行くように指示され、診察と検査の結果、即入院となってしまったのでした。病気の話はさておき、何が大変だったかというと「入院準備期間がない」というところでして、入院経験がない身からすると何が必要なのかすら想像できていない状態でしたので、入院してから必要だとわかったもの、不要だとわかったものが沢山ありました。そして一度入院してしまうと、院内の売店にないものを入手することはほぼ困難であることに気づくことになるわけなのですが、自宅にいるときのようにECでぽちっと注文、というのには壁があることが判明。自分が入院していた病院では宅配物の受け取りが原則不可となっていたのです。しかし必要は発明の母。そのルールを乗り越えるための裏技と、自分の入院している以外の病院の対応などを調べてみました。もし皆さんやご家族で入院される方がいらしたときにこの情報がお役に立てば幸いです(健康が一番です)。
受け取れない理由
私は病院の常識といわれるものを全く知らなかったので、入院初心者であるのをいいことに看護師さんたちを質問攻めにしていたのですが、まず聞いたのはなぜ宅配物を受け取れないのかという点でした。当初、入院というと一日中パジャマで過ごすものかと思っていましたが、自分は安静が必要ではなかったことや、各種検査を受けるため一日中病棟内を移動する必要があったので、着替えや脱ぎ履きしやすい靴が必要であることが分かりました。しかし病院内の売店では洋服は売っておらず(大学の紋章の入ったTシャツとパーカーとかしかない)、靴も介護用の靴しかなくて、まだ少しばかり残った美意識のなかでは選択肢がひとつもない状況に陥ってしまいました。そこでこんな時こそECだ!と思って良さそうなものを見つくろっていたのですが、問題は受け取る方法です。担当の看護師に相談したところ、まず「ルール上NGである」と言われたのでした。その理由として以下のような感じでした。
①感染管理上の理由・・・どんな倉庫からどんな経路で運ばれたかわからないし、箱の中身に害をなすようなものが入っている場合もある。海外から直送されるケースもあるため一律拒否している。
②紛失・誤配リスク・・・病院で受け取ったあと本人に確実に渡せる保証がなく、紛失時の補償ができない。
③業務負担の増加・・・ただでさえ看護師や事務職員は忙しいので、荷物対応なんて追加業務させないで。
想像していた理由を超えるものではありませんでしたが、逆にこれらがクリアできればECの利用もできるということですね、という反骨精神が燃えだし、対応方法を考えました。
クリアする方法
①感染管理上の理由への対策
これについては、各ショップの「配送について」の記載をチェックし、国内生産、国内のみを経由し(できれば場所も明記してあると良い)、大手配送会社による配送であることが明記されているものに絞ること、また、過去の実績からきれいな箱で送られてくることが分かっているショップで購入して、病室内に持ち込むときに箱をアルコールで拭くか、病室外で箱をあけて中身だけ病室に持ち込めばクリアできそうです。
ただし自分が購入したいショップに限って、配送に関する情報が正確に書かれていなかったり、特に倉庫がどこにあるのかを詳細に明記されていなかったりすることも多く、その点が苦労しました。
また、箱がきれいかどうかは過去の購入実績がないと判断がつかなかったので、入院患者向けの商品を扱うショップでは「清潔な箱で送る」というようなアピールも今後は拡充してほしいと思いました。
②紛失・誤配リスク・③業務負担の増加への対
入院施設内はたしかにどのスタッフも忙しく、また交代も多いので、誰かに事前に頼んでおくのはほぼ無理です。もちろん付き添いの方がいれば大丈夫かもしれませんが、患者のみで入院している場合は病室にいないタイミングもありますし、直接受け取りはできないと考えた方が良さそうです。そこで宅配ポストかコンビニ受け取りができないか調べてみました。その結果、自分の入院している病院では宅配ポストはありませんでしたが、コンビニは数店舗あり、入院病棟内のコンビニではできないものの、隣接する施設内コンビニ受け取りはできることが分かりました。
他の病院はどうか
本来のルールとしては外部で購入したものを直接病室内に持ち込むのはNGだとしても、どうしても必要なものが足りないという人はいるはずですので、各病院ともに入院患者のECでの物品購入対応を進めてほしいと願わずにはいられません。そこで、自分が入院した病院以外での宅配物の受け取り対応がどうなっているのか、ここ数年のあいだに入院した経験のある人たちにヒアリングしてみました。
その結果、病院の規模や専門科によりばらつきがあることが分かりました。
| 病院の規模・特徴 | 宅配物の受け取り可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 総合病院 | 受け取り不可が多い | |
| 大学病院(大学施設併設) | 併設施設を利用することで対応できるケースあり | 個室であれば可(本人受け取り)、院内郵便局で局留めができた、など |
| 中規模病院(専門単科) | 相談可能なケースあり | 品物の種類により可だった(食品はNG)、など |
| 個人医院 | 可能なケースあり | ナースステーション受け取りだった、直接本人が受け取った、など |
ヒアリングした中で、総合病院や大学病院では無償のWi-fiがないという例も複数聞きましたので、そもそも入院患者のインターネットのヘビーユースは想定されておらず(当たり前といえば当たり前ですけれど)、そしてEC利用の希望者がいることも全く想定していないのかもしれません。しかしながら今後の日本としては少子高齢化が進み、付き添いがいない場合や自分で買い出しに行けない入院患者は増えると思われます。
今回わかったこととしては、病院側のECの商品や配送に対する偏見もあるようですので(たしかに玉石混合ですが)、ぜひ優良なECサイトでは衛生的に配送できることのアピールなどで病院の偏見の壁を破っていただき、また配送会社側には医療関係者の負担にならない受け取り方法ができるような対応をお願いしたい、と急遽追加購入したコンクール(フッ素歯磨きジェル)で歯を磨きつつ考えていたのでした。
