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10年間でのフード価格上昇

ファーストフードをはじめ、レストランでのメニュー価格が大幅に上昇したと感じます。新型コロナウィルスによるパンデミック後は、特にその価格上昇を感じるのですが、地元のニュース記事によりますと、ここシリコンバレーでの人気の食べ物は、2015年以降おそらく2倍の価格になっているということです。

過去10年間で全国のインフレ率は36パーセント上昇しており、お気に入りのサンドイッチ店やコーヒーショップでもその影響は明らかに感じます。多くの店は頻繁に価格を更新せざるを得ず、メニューで印刷された価格がマーカーなどで上書きされているのもよく見かけます。

例えば、カリフォルニア州を中心に展開している、冷凍素材を使わないことで有名なハンバーガーショップのIn-N-Outでは、ある店舗のダブルダブル(ハンバーガーパテとチーズがそれぞれ2枚ずつ入ってる)の価格は、2015年6月には3.70ドルだったのですが、10年間で69パーセントの値上がりをし、2025年には6.25ドルとなっています。また、あるメキシカンレストランでは、ブリトーが2015年2月時点で5.45ドルであったのですが、それ以来、価格は少なくとも8回値上げされ、2025年5月には12.95ドルになりました。なんと2.3倍にもなっています。



(イメージは、San Jose Mercuryのウェブサイトより抜粋)

これらの値上げの要因として、人件費の向上、仕入れ価格の向上、サプライチェーンの不安定など、さまざまな要因があると考えられます。さらに消費者にとって頭痛の種となっているのが、チップの上昇です。以前は12~15パーセントのチップが通常でしたが、現在のシリコンバレーでは18~20パーセントが普通です。一方、カリフォルニア州の世帯所得の中央値は、2015年の64,500ドルから、データが入手可能な最新の年である2023年には95,500ドルへと48パーセント増加しました。シリコンバレーを見ますと、その主要地域であるサンタクララ郡の平均所得は過去10年間で約75パーセント増加したというデータがありますが、外食に関しますと、メニュー価格および支払うチップの上昇に、所得の上昇はなかなか追いつけていません。

JECCICA客員講師 渡辺泰宏

JECCICA客員講師 渡辺泰宏

カリフォルニア在中チーフエグゼキュティブ、戦略ビジネスコンサルタント。日米の顧客に対し、新規ビシネス戦略立案および解約、新規パートナー開拓、コーポレートマーケティング、オンライン、ソーシャルメディア、モバイルマーケティングの戦略立案、EC市場動向分析及び商会等の戦略的コンサルティング。


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