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ドイツ・フランクフルト見本市Ambienteレポート

ドイツの見本市
ドイツはEUの経済・金融の中心であり、今回レポートするフランクフルトには欧州中央銀行もあります。そのためEUの代表的な総合見本市もドイツで開催されていて、EU各国から出展社が集まってきます。
Ambiente(アンビエンテ):フランクフルト 毎年2月
Tendence(テンデンス):フランクフルト 毎年6月
IFA:ベルリン 毎年8月
アンビエンテとテンデンスは、キッチン、インテリア、ギフト雑貨などヨーロッパの洗練されたデザインの商品が並ぶ総合雑貨見本市です。IFAは、新しいテクノロジーのIoT機器が並ぶヨーロッパ最大の電子見本市です。

世界最大級の総合雑貨見本市「アンビエンテ」
今回のレポートは、今年2月7~11日にフランクフルトで開催されたアンビエンテです。2019年実績で出展数は4,460社! 新型コロナウイルスが日々深刻になっていく中、今年は出展社も来場者も減少したかもしれませんが。しかし、2月下旬のスペインのモバイル見本市MWCなどの展示会は中止になりましたが、アンビエンテはギリギリのタイミングだったのでしょう、何とか無事に開催されました。

フランクフルトはドイツ南部にありますが、緯度は北海道よりずっと北で樺太の辺りです。でもそんなに寒くはなくて、東京や大阪よりちょっと気温低めかな、くらいです。文豪ゲーテの生誕地でもあり、もちろんソーセージでも有名です。ああ、ビールもうまかった~。

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会場のメッセ。広いですよ、12棟あります。敷地は東京ドーム6.5杯分とか。

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会場内をシャトルバスで移動します。バスもベンツ。ドイツですから。

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各ブースの展示もおしゃれですが、メッセの建物自体もおしゃれ。博物館みたいだったりします。

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ところどころで生演奏されていたりもします。

日本勢にも存在感!
香港の見本市だと日本の会社はほとんど見かけないくらいですが、ここフランクフルトでは頑張っていましたね。やはり見かけるとうれしいです。がんばれ~!

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関の刃物は数社がまとまって陣取っていました。地元ドイツではゾーリンゲンの刃物が有名ですが、負けていませんよ! 「侍」なんて打ち出しているから、てっきり日本の会社かと思えばイタリアやんか、というのもありました。それくらい日本の刃物のブランド力は強いですね。

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他には、燕三条の金属加工品や、陶磁器、塗り箸など、総じていえばキッチン関係が目立っていました。和食ブームの流れです。その関係の方は、チャンスだと思います!

エコフレンドリー&脱ブラスチック

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大きな流れのテーマです。”Reduce, Reuse, Recycle”, “Eco-friendly”, “Biodegradable(生分解性)”, ”Compostable(堆肥化できる)” といったキーワードはあちこちで見かけました。うちのは木製ですよ、紙ですよ、金属ですよと胸を張りますし、プラスチックメーカーはプラスチックメーカーで、うちのはちゃうねん、生分解性だとかBPAフリーだとか、ちゃんと配慮してるねんと躍起です。

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エシカル用の小冊子も作られていました。専用サイトやアプリでも「Ethical Style」カテゴリで出展社を絞り込めます。ただ、自己申告なのでしょうね、いい加減過ぎて多過ぎて、使えなかったですけど。

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マイボトルは近年、日本市場でも伸びていますが、まだまだ伸びると思います。出展社もとっても多かったです。

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写真は竹の生分解性プラの弁当箱。ストロー、カトラリー、食器類など、素材は竹など木製、ガラス製、紙製、金属製など、まあ本当にいろいろと出展されていました。生分解性プラスチックも、籾殻、とうもろこし、さとうきび、竹、麦わら、ポリ乳酸など様々です。ラップ減のためのビーズラップ(ハチミツを染み込ませた布。食品の保存性があり何度も使える)や、そのビーガン版などもいくつか出展があり、その辺りもこれからは日本でも伸びていくかもしれません。

JECCICA客員講師
芦澤 実
(有)芦澤商会 代表取締役

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