2020年年頭所感松橋正一

この2020年年頭所感を書くにあたり、2019年のできごとを思い浮かべながらデスクトップパソコンの液晶モニタ画面を目の前にしています。年の瀬にこのような液晶モニタ画面に向かう光景、いつまで続くのでしょうね！？

ECサイトでのお買いものは確実にパソコンからモバイルデバイスにシフトし、若い世代のコミュニティは、スマートフォン利用のSNSで確立されています。パソコンからモバイルへのシフトは、止めることは出来ませんし、戻ることもできません。

世の中の情報・文化・技術は、「モノクロからカラー」「アナログからデジタル」「フィルムからデジタル」と変化し発展してきました。昭和を思い出させるノスタルジックな白黒写真、そして写真映像技術の発展で、自然そのままのカラーを再現するカラー写真、相互に「カラーからモノクロに」、「モノクロからカラーに」と可逆的に変化します。2011年7月24日、日本のTVアナログ放送は、TVデジタル放送に変わりました。デジタル化は放送界だけではありません。写真や動画に至まで映像に関わる通信方法がデジタル化となりました。「アナログからデジタル」に変換できても、「デジタルからアナログ」に直接的な変換はできません。

「イメージ通りに撮影するならフィルム撮影」とこだわりを持っている方も多いはず。デジタルカメラの性能も高まり、技術的にはデジタル撮影もフィルム撮影に追いついたかも知れませんが、撮影から直ぐさま再生、そして容易に編集加工が可能なデジタル撮影より、最近では撮影から現像、アナログプリントとひと手間かかるフィルム撮影に魅力を感じる方も増えつつあるようです。
新しい年を迎える度に、「アナログからデジタル化」のような、新しい技術の進歩・変化を感じることが多い今般ですが、EC業界も「高度技術」だけでない、アナログ的な人間味のある感性で判断される形に戻る分野があってもいいと思っています。

このJECCICA会報誌の年頭所感で毎年書いていることですが、業務でも業務以外も毎年恒例の年中行事、これらの年中行事を欠かすことなくやり遂げることが重要と思っています。年中行事をやり遂げることが「健康、体力、経済」のバロメータであり、2019年頭所感での目標もそうでした。しかし、2019年は20年以上続けてきた、ゴールデンウィーク台湾蘭嶼ダイビングツアー、秋の奥日光ハイキングをお休みしてしまいました。2020年の目標、気持ち改に「毎年恒例の年中行事を全てやり遂げる」です。2度目の東京五輪を経験する新年、はりきっていきます。新年もどうぞよろしくお願い申し上げます。