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パンデミック前後のEコマース

2020年3月から始まった新型コロナウィルス(COVID-19)によるパンデミックで、ロックダウン、店舗の閉鎖や入場制限などによる大幅な制限から私たちの購入方法が大きく変化し、その中で大躍進したのはEコマースと言っても過言ではないと思います。

それ以前からEコマースは順調に成長していたのは事実でありますが、パンデミックはさらに多くの消費者をオンライン化し、アメリカ商務省の統計によりますと2020年のEコマースでの小売売上高は前年比32.4パーセント増と、データが利用可能な年の中で最も高い年間成長率となりました。2021年第1四半期には、39パーセント増とさらに高い成長を遂げています。この傾向は世界でも同様で、昨年の世界における小売Eコマースの売上高は4.9兆ドルにもなったと予測されています。

以前もお伝えしたことがありますが、パンデミック下においてオンライン購入に大きな変化が見られたアイテムの1つとして食料品があります。PWCの調査によりますと、パンデミック以前は消費者の9パーセントが食料品を主にオンラインで購入していましたが、 現在は63パーセントが以前よりも多くの食料品をオンライン(電話も含む)で購入しており、86パーセントはパンデミック後でもオンラインでの購入を続ける可能性があると回答しております。

また、Eコマースでの注文システムを持っていないローカルのレストランなどにとっては、ToastやSliceといったオンライン食品注文プラットフォームの利用によりすぐに対応できたことはとても価値あるものであったと思われます。

さて、人々の生活を大きく変えたパンデミックも終息の方向に向かっている可能性があると言われ始めていますが、果たして今後のEコマースはパンデミックの終息とともにその成長が止まってしまうのでしょうか。確かに昨年から実店舗への訪問が戻ってきていますが、パンデミックの買い物に関する調査データを表した次グラフにあるとおり、回答者の28パーセントは今後もオンラインでのショッピングを継続すると回答しております。

また、39パーセントはオンラインと実店舗の両方と回答しており、Eコマースの成長が急激に止まることはないものと思われます。パンデミックにより一般的となった、オンラインで注文して店舗で商品を受け取ったり返品したりするオンラインと実店舗の併合型体験がさらに主流になっていくものとも思われます。

パンデミック後、どのように買い物をする予定ですか?

JECCICA客員講師 渡辺泰宏

JECCICA客員講師 渡辺泰宏

カリフォルニア在中チーフエグゼキュティブ、戦略ビジネスコンサルタント。日米の顧客に対し、新規ビシネス戦略立案および解約、新規パートナー開拓、コーポレートマーケティング、オンライン、ソーシャルメディア、モバイルマーケティングの戦略立案、EC市場動向分析及び商会等の戦略的コンサルティング。


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