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Amazon商品詳細ページ編集権限について

JECCICA特別講師 松橋 正一

matsuhashi

 

今回は「ショッピングカートボックス獲得」に続いて重要な「商品詳細ページの編集権限」についてお話しします。

商品詳細ページで掲載される商品名はじめ商品画像や商品説明は、購入の参考となる大切な情報で「出品商品の購入率」に影響するとともに、Amazon内検索で商品サムネイル画像として表示され、検索表示順位にも影響し、「出品商品ページへの流入数」を高める上でも重要な情報です。

購入率、流入率を高めるために、商品詳細ページ内の情報がしっかりしていないといけません。出品者は、より良い商品詳細ページを作成しようと努力していますが、ここで多くの出品者が誤解しているころがあります。

 

多くの出品者が誤解していること

  • 新規商品登録した出品者に編集権限がある。
  • 食品など自社オリジナル商品は出品者に編集権限がある。

ほとんどのケースでは正解と言えます。

しかし常にそれらが保証されているものではありません。

Amazonでは、複数の出品者からの情報を元に「調整」された情報を、商品詳細ページに掲載しています。

既にAmazonのカタログに登録されている商品に対しても、出品者が新たに情報を登録した場合、この情報が商品詳細ページに掲載されるかどうかは、Amazon独自の仕組みによって決定されます。

 

Amazon独自の仕組みとは

販売量実績・購入者からの評価(フィードバック)・取引期間(Amazon販売期間) などAmazon独自のビジネス規定で定めた要素をもとに出品者をランク付けします。

販売量や評価は取引に応じて常に変化するため、これに対応してランキングも変動します。

ランキングの高い出品者には、商品詳細ページに表示される商品名、商品説明、特徴、その他の商品情報を決定する権限が与えられます。

ランキングの高い出品者は、Amazon.co.jp自身である場合もあれば、その他の出品者である場合もあります。(最終的にはAmazonの都合によるとも言えます)

 

商品情報と出品情報

Amazonでは、商品名、型番、価格、数量、コンディションなど、出品商品の各情報を、「商品情報」と「出品情報」の二種類の異なる情報として管理しています。

商品情報は、Amazonのカタログ上で共通して使用される情報です。

例えば、複数の出品者が同じモデルのiPodを出品している場合、商品名や型番などの情報は共有される「商品情報」として扱われます。

ある商品に複数の出品者が商品情報を提供した場合、Amazon独自の仕組みに基づいて調整された情報が、Amazonのカタログ情報として商品詳細ページ上に表示されます。

「商品情報」

図1商品詳細ページ/製品コード/ASIN/商品名/型番/商品説明 出品情報は、出品者特有の情報で、他の出品者と共有されることはありません。例えば、同じモデルのiPodを複数の出品者が出品していたとして、価格、コンディション詳細、出荷作業時間などの情報は、出品者特有の「出品情報」として扱われます。

「出品情報」

図2出品一覧ページ/出品者SKU/価格/ポイント/コンディション/配送情報 商品情報および出品情報は、在庫管理機能から編集することができますが、商品情報は、複数の出品者からの情報を調整して商品詳細ページに掲載されますので、入力した情報が必ずしもそのまま掲載されるとは限りません。

 

Amazonカタログ情報が間違っている場合

新規登録した出品者が、間違った商品情報で登録した場合や、原材料や成分など製造メーカーが同じ型番で変更した場合など、正しい情報、変更の証拠となるデータやメーカーサイトを提示することで、Amazon管理画面(セラーセントラル)ヘルプの「在庫と商品情報」-「既存の商品ページ」-「◎商品ページの修正」より修正依頼することが可能です。

 

出品商品情報を改善

複数の出品者が同一の商品を出品している場合でも、有効な商品情報や出品情報が不足している場合、Amazonより情報の改善をアドバイスもしくは警告がある場合があります。商品情報や出品情報の品質の改善を行うことは、購入者が出品者の商品を検索したり、調べたりすることを容易にし、購入の判断をする際に役立ちます。商品情報や出品情報の品質の改善の第一歩は、商品画像、ブランド名、説明などの基本情報を見直すことです。

 

Amazonブランド登録

多くの出品者が商品ページから出品するため、商品詳細ページは、出品者から寄せられた情報を調整して反映しています。

商品情報の修正を登録しても、そのまま商品詳細ページに掲載されるとは限りません。しかし、Amazonブランド登録をすることで、登録した商品情報が反映されやすくなります。

 

ブランド登録の資格およびメリット

Amazonブランド登録は、Amazonでメーカー(製造業者)または自社ブランドの製品を販売する出品者が利用できます。

審査を通過した出品者は、自社ブランドをAmazonに登録し、出品者(ご自身)をそのブランドの所有者として設定できます。

Amazonブランド登録を行うと、自社ブランド商品の管理や出品が便利になります。

自社ブランド商品の出品情報に対する権限が強化され、ブランドの所有者が登録した商品に関する情報は、優先的に商品詳細ページへ表示されます。

商品名、詳細情報、画像などの訂正も優先的に適応されます。

ただし、ブランド登録は、他の出品者がそのブランドの商品を出品することを妨げるものではありませんので、他の出品者がその商品詳細ページのショッピングカートボックスにひも付け出品することが可能です。

Amazon出品では、その特異性から「ショッピングカートボックス獲得」とともに「商品詳細ページ編集権限」について十分理解しておくことが肝要です。

 

 

JECCICA NEWS Vol.34 掲載

JECCICA特別講師 松橋 正一

matsuhashi

楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。

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